肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
急に走ったり、飛んだりした際などに「ブチッ」と言う音がした。
音はしなかっったものの、急にジャンプやターンダッシュをした際に、痛みが出現してきてしまった。
痛みを感じる部分を押すと強く痛みが出現する。
曲げたり伸ばしたりすると強く痛みが出現する。
痛みがある部分を撫ると、凹んでいるところがある。
痛みが出ている部分に内出血が見られる。
痛みが強くて自立での歩行ができない。
休む暇がなく、疲労が溜まったことで痛むようになった気がする。
肉離れで知っておくべきこと
肉離れは、ダッシュやターン、ジャンプなど、急に動いたり向きを変えたりする際に発生します。これらの動作によって、筋肉や筋膜、筋肉が骨に付着している付着部などに負担が積み重なり、その負担が限界を迎えると、筋肉や筋膜、腱が損傷または断裂することがあります。
特に、急な動作を頻繁に行うスポーツ選手や部活に励む学生、運動が趣味の方、力仕事をされている方に多く見られる症状です。体の使い方や行っているスポーツ、仕事の内容によって発生部位は異なりますが、一般的には太ももの裏側、太ももの前面、ふくらはぎに多く見られます。
症状の現れ方は?
ダッシュやターン、ジャンプなどの急な動きを行った際に、太ももやふくらはぎから「ブチッ」という何かが切れたような音がする場合があります。ただし、損傷の程度によっては音が出ないこともあります。
肉離れには損傷度合いによって3段階の分類があり、以下のように分けられます。
軽度(Ⅰ度)
筋肉や筋膜の損傷は見られないものの、内出血があり、痛みはあるが歩行は可能な状態です。
中等度(Ⅱ度)
筋肉や筋膜、腱に損傷があり、自立しての歩行が難しい状態です。
重症(Ⅲ度)
筋肉、筋膜、腱などが完全に断裂しており、自立して歩行することが不可能な状態です。
その他の原因は?
基本的には述したように、急激なダッシュやターン、ジャンプを繰り返し行ったことによって、筋肉や筋膜、腱に損傷や断裂が生じ、肉離れが発生します。
その他の原因として考えられるのは、休みなく動き続けたことなどによる筋肉疲労の蓄積です。疲労が蓄積され、筋肉や筋膜に少しずつ傷がついていき、急な動きがなくとも痛みが発生することがあります。
また、スポーツや力仕事前に準備運動をしっかり行わず、筋肉が十分に緩んでいない状態で動くことも肉離れの原因となります。さらに、冬場の寒い時期や水分不足によって筋肉が硬くなることも、肉離れを引き起こす要因となることがあります。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れを放置してしまうと、完治するまでに時間がかかってしまうほか、さまざまな症状を引き起こす原因にもなり得ます。
肉離れにおいて重要なのは、初期対応としての「RICE処置」です。RICE処置とは、4つの対処法の頭文字を取ったもので、それぞれ以下を指します。
Rest(安静)
Icing(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
痛みが出た場合は、すぐに安静にし、患部を冷やして圧迫します。そして、心臓より高い位置まで患部を挙げるようにしましょう。
また、患部が完全に回復していない状態で活動を再開すると、筋肉が傷ついたままの状態となり、再発のリスクが高まります。適切な対応を心がけることが大切です。
当院の施術方法について
当院では、患者様の症状の状態や段階をしっかりと確認させていただいた上で、施術のニーズをお伺いしてから施術を行わせていただいております。
肉離れの患者様には、まずRICE処置を行った後、経過を見ながら手技療法や電気療法を取り入れ、痛みの軽減や筋肉の緊張を緩和していきます。
肉離れの予防をご希望の患者様には、「筋膜ストレッチ」で固まった筋肉を緩め、可動域を広げる施術を行い、「骨格矯正」によって歪んでいる骨格や関節を整え、身体にかかる負担を軽減したり、正しい体の使い方ができるようにサポートします。
また、患者様の状態に合わせて、その他のメニューも提案させていただいております。
改善していく上でのポイント
肉離れを発症した直後は、痛みを軽減させることが大切です。大変かもしれませんが、毎日の施術が重要です。
痛みが少しずつ軽減してきたら、週4~5回の施術を目安にし、痛みがさらに落ち着いてきたら、週2~3回にペースを減らしていきます。痛みがほとんどなくなった段階で、メンテナンスを兼ねて、週1回もしくは2週に1回のペースで通院できると理想的です。
また、予防を希望される患者様については、体の質が変化するのは約3ヶ月周期と言われています。良い状態を体に覚え込ませるためには3~6ヶ月、良い状態が安定するまでには6~12ヶ月の通院が理想的です。